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監督解任劇~アマチュア界で次々と起こる~
ほぼ野球専門店アラキスポーツの荒木康です。
昨今、高校野球界を含めアマチュア界での指導者が、次々と解任されているように感じます。
その中でも、横浜高校野球部の平田監督と金子部長の解任劇は、記憶に新しいかと思います。
この原因は、暴力と暴言だと言われていますが、そもそも暴力や暴言についてはやられている相手がどう受け取るかで違ってきますよね。
暴力といっても、身体的、精神的、性的の大きく分けて3つに分かれるかと思います。
その中でも、精神的暴力については、まさに相手の受取り方一つで暴力にもなりかねませんので凄く難しいところです。
自分の嫌がることを言われたり(そもそも言う相手は何が嫌なのかも全部分らない)、人前でバカにされたり無視されたりすると、とても嫌な気持ちになります。
でも、緊急時においてはこれらのことが該当する場面もあります。
僕が消防士時代に経験した話です。
消防士になり、初めての火災出動でそれは起きました。
半年間消防学校で学んできたせいもあってか、僕は自身に満ち溢れていました 笑
そして、現場に到着し僕は水を送るためのホースを伸ばそうとした時でした。
上司から
「逆延長だから、いつもの要領と反対でホースを伸ばせよ!」
そんなの分ってるよと言わんばかりに大きな声で
「了解!」
と答え、俊敏な動作でホースを2本伸ばしました。
その瞬間
「馬鹿野郎!!ホースが逆じゃねーか!!」
と、上司が凄い勢いで僕を叱りました。
たくさんのギャラリーの前で僕は叱られましたが、何と言っても燃え盛る炎は待ってくれませんので、一目散に再度ホースを伸ばしました。
この場面を考えると、大きな声で叱られるわ人前で罵られるわで精神的暴力を受けたと言われても仕方がないと思いますが、皆さんはどう思いますか?笑
僕は、当然このように叱られるべきだと感じています。
このような緊急性のある場面で優しく言われても、野次馬の方に対して格好もつきませんし、今後の僕にとっても良くないと思うからです。
火災現場は本当に戦場なんです。
そのことを、この上司のおかげで気づかせてくれましたので大変感謝しています。
でも、僕がこのように思えたのは、これまでの人生で僕に対して厳しい対応をしてきてくれた指導者、先生、両親、近所の方などのおかげだと思っています。
生きていく中で、ときには厳しいことを言われてしまうこともあります。先程の火災現場の話のように、皆が真剣に向き合っているところでは、そのようなことがみられることもあります。
きっと、皆さんが生きていく中でも、そのようなケースが一度はあるのではないのでしょうか。
高校野球等で厳しい指導を受ける理由の一つに、心を鍛錬しているのかなと感じています。
将来大人になってから、折れない心を育むための練習なのかなとさえ思います。
でも、厳しい指導を受けるにあたり一番大切だと思うのは、選手と指導者と父母の信頼関係です。
結局、ここが破たんしてしまうので、いつも監督解任劇が生れてしまうんだと思います。
簡単な問題だと思いませんが、野球をやる醍醐味の一つに人間教育がありますので、しっかりこの問題と向き合いより良い野球生活が出来るよう皆が歩み寄れる世の中にしていきたいものですね。
さあ野球やろうぜ!
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