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それがあなたの生きる道~変則モーションと言われて~
ほぼ野球専門店アラキスポーツの荒木康です。
変則モーション
なんだかこの言葉からは、正統派や正規から逸脱したイメージを受けます。
野球にとって、いやピッチャーにとっての最終目標は点を取られないこと。
正確に言いますと、味方が取ってくれる得点より1点でも少なく得点を取られないようにするのがピッチャーの責務だと思います。
得点されないということは、ピッチャー一人の力では到底無理な話なんですけど 笑
ですので、ヒットを打たれたりランナーを出したりしても、最終的に得点を許さないピッチャーが僕は優秀だと思っています。
そして、ピッチャーは、得点を許さないようにいろいろと工夫しています。
速いボールを投げる
逆に遅いボールを投げる
変化球を投げる(緩急や鋭い変化)
コントロールを良くする(基本的にど真ん中のストライクから外に広がるほど打ちにくいというイメージです。)
クイックモーションで投げる(1・2の3でなく、1・2・3で投げる)
ボールの出所を見えにくくする(バッターからすると、いきなり投球が来るような感じがします)
球持ちを長くする(バッターからすると、あれっ?まだ投げてこないぞ!って感じになります。)
普通に右投げピッチャーより左投げピッチャーの打ちにくい(単純に右投げが多いからですね。)
セットポジションの時間が長い(バッターからすると焦らされてしまいます。)
ピッチャーのテイクバックを小さくする(ボールの出所を見えにくくするのと、クイックモーションの間といった具合でしょうか。)
サイドスローやアンダースローに投球フォームを変える(最終的にはベースを通過するんですけど、やはりボールの出所がかなり横から出てきたり、かなり低い位置から出てくると一瞬戸惑ってしまいます。)
投手板の位置を変えて投げる(約60cmの横幅を有効利用して投げる)
ピッチャーの踏み出す足の位置を変えて投げる(いわゆるインステップなどだと角度が付いてバッターを打ちにくい。)
テンポ良く投げる(バッターに考えさせる暇を与えない。キャッチャーは投球を受けたらすぐにピッチャーへ返球し、すぐにサインを決める。)
タイムを取り間を取る(キャッチャーがピッチャーに寄る。ピッチャーが靴ひもを結び直す等)
まだいろいろあるとは思いますが、これらを組み合わせてピッチャー(本当はキャッチャーとの協力活動なんですけど)はバッターを打ち取ろうとしてきます。
改めて、列記してみるといろんな方法があるなあと感じます。
最近野球を見た中で2人の気になるピッチャーがいましたのでご紹介させていただきます。
1人目は、社会人野球・三菱自動車岡崎の仲井投手です。
キャッチャーのような小さなテイクバックに、バッターはなかなかボールを捉えきれません。
圧巻のピッチングに、いつまでも見ていられます 笑
2人目は高校生なんですが、愛知県の安城東高校河合投手です。
昨日のブログに引き続き、特定の高校生を取り上げることをお許しください。
僕自身の野球観に、大きな影響を与えてくれた方だったので、是非とも文字だけでも伝えさせてください。
球速は最速125キロと決して速くはないのですが、独特な投球フォーム(インステップサイドスロー)に加えて、投球に入る時、右足を振り子のように大きく左右に振り上げ、フォームに緩急をつけることで球速を補っていました。
ときには、その大きく振り上げる右足を振り上げずに、クイックのようにすぐに踏み出したりして、さらに緩急をつけてもいました。
まさに、多彩なフォームでバッターの目をくらませるような投球術は、進化論をも思わせてくれました。
野球界で生存するには…と。
この2人のピッチャーを見ていると、ただ速いボールが投げられたり、凄い変化球が投げられればいいという訳じゃなく、創意工夫をすることで自分の価値を高めることができるんだと教えてもらったような気がします。
今日は、特に勉強をさせていただいた2人のピッチャーをご紹介させていただきました。
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アイキャッチ画像 撮影・久冨木 修