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審判員だって人間だもん
2018.12.16
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ほぼ野球専門店アラキスポーツの荒木康です。
皆さん、野球の試合を観戦するときにどこに注目していますか。
凄い投手がいたら、そのピッティングに目を奪われたり、話題の強打者が登場しようものなら、一球一球目が離せなくなると思います。
たまに、外野の芝の状態を見て、良く手入れされてるなあと感心する野球マニアの方もいます 笑
皆それぞれの視点があり、それぞれの思い入れがあるでしょうから、野球をより一層深く感じることもあると思います。
今日は、そんな野球に欠かせない審判員にスポットを当ててみたいと思います。
そもそも、公認野球規則1.00 試合の目的には
「野球は、囲いのある競技場で、監督が指揮する9人のプレイヤーから成る二つのチームの間で、一人ないし数人の審判員の権限のもとに、本規則に従って行われる競技である。
と謳っています。
この規則の中に登場する人物は、監督、プレイヤーおよび審判員の3グループに分類されます。
ですので、野球を観戦する場合どこに視点を向けるかで、見え方大きく変わってくるでしょう。
大半の方は、プレイヤーに着目して野球を観戦しますが、高校野球の審判員資格を持つ僕としては、審判員の方々にも目がいってしまいます。
この審判は上手だなあと思わせる要因の一つに、ジャッジの説得力があります。
審判員は、スタンドや応援席はたまたベンチよりも近い位置でジャッジを行います。簡単に言いますと一番近い位置見ています。(実際はプレイヤー達の方が近いですけど)といいますと、語弊がありますので
あらゆるプレイについて最もよい位置でジャッジをすることが求められます。
(野球審判員の心得)
言い換えますと、審判員は自分のが行ったジャッジをプレイヤー、監督、応援客の皆さんに対して理解(アピールというとおかしく聞こえるかもしれませんが、納得させることが大切です。)させる必要があります。
理解させるには、より良い位置をとり、公平にして厳格なジャッジが求められます。
言うは易し行うは難し
周りの人々を理解および納得させるには、審判員のちょっとしたテクニックがあります。
2塁へ盗塁を試みた時の2塁塁審のジャッジは、野手が走者にタッグした瞬間にジャッジをするのではなく、ワンテンプ間を空け、少し覗き込むようなリアクションがあるとより説得力が増します。
また、球審のストライク、ボールのコールなどは、3段階の強弱を付けて表したりする方がいます。
ストライクボールが微妙なコースに来た場合、自信を持ち凛とした態度と大きな声量でコールされると見てる側としても、そうなんだと頷きたくなります。ですから、ど真ん中のストライクやあきらかなボール球でのコールの使い分けがミソと言ってもよいでしょう。
公平にして厳格なジャッジを求められる審判員ですが、感情を持つ人間ですので一瞬の判断時に潜在意識が働き、ジャッジを下しているかもしれません。
高校野球が、国民に愛される理由は、全力プレー、試合後の涙、厳しい練習を乗り越えてきたなどがあります。
その国民の中にはもちろん審判員も含まれています。
審判員にも愛され、応援客にも愛されるような選手になること。
そんなチームになることが、案外甲子園の近道なのかもしれませんね。