ほぼ野球専門店アラキスポーツの荒木康です



完全試合放棄

完全試合というとロッテマリーンズの佐々木朗希投手がすぐに浮かんでくると思います。



しかし、完全試合を放棄したと聞くと誰を思い出すでしょうか。

そうですね。

元中日ドラゴンズの山井大介さんが思い出されるかと思います。

山井さんは、日本ハムとの日本シリーズ第５戦で８回終了時まで一人のランナーを出さない快刀乱麻のピッチングをしながら、９回はマウンドを降りました。

一説には、このとき山井さんは手のマメを潰していて自ら交代を申し出たとか出なかったとか…



そして、メジャーリーグでも完全試合を放棄する場面が見受けられました。

それは、４月13日ドジャース対ツインズの一戦

ドジャースのクレイトン・カーショウ投手は7回を投げ一人もランナーを出さないパーフェクトピッチングをしていました。

しかし、7回を終えたところで2番手ピッチャーにマウンドを譲り完全試合の夢は消えました。

交代を決めたデーブ・ロバーツ監督は、カーショウ投手が昨シーズン2カ月に渡り故障離脱しており、この試合が今シーズン初登板であったため大事を取ったとのことでした。

後ろ髪を引かれる思いでのカーショウ投手でしたが、試合後は

「もう少し長くマウンドに居たかったが、自分のことよりもっと大きな事柄がある。勝つためにみんながここにいるんだ。」

と素晴らしいコメントを残しました。



甲子園出場まであと1つというところで、佐々木投手の欠場を貫いた大船渡高校の國保陽平監督



完全試合よりカーショウ投手の体を気遣ったデーブ・ロバーツ監督

完全試合より53年振りの日本一を優先させた落合博満監督

完全試合よりも価値があるというその価値観と選択は素晴らしいの一言に尽きます。

皆さんなら、一生に一度どうしても達成したいこととそのリスクを天秤にかけたらどちらを選択しますでしょうか。



さあ野球やろうぜ！



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