ほぼ野球専門店アラキスポーツの荒木康です



ボールを動かす

野球界ではよくこの言葉が使われます。

これは、ピッチャーの投球でバッターが打つ瞬間にボールを変化させることを意味します。

そして、このボールを動かす投球は近年高い評価を得ています。

以前、ピッチトンネルというタイトルでブログを書かせていただいたときにも言いましたが、バッターはピッチャーが投球して球種などを判断する時間が約0.14秒と言われています。

ですので、ピッチャーは投球してから0.14秒後にボールを動かせば（変化させれば）、バッターの狙いの裏を突くことができます。

いわゆる、打つ瞬間にボールを動かす

と言うことです。

どういうことかと言うと、バッターがストレートだと思って打ちに行ったけど、打つ瞬間にボールが動きバットの芯で捉えられない状態にすることができるということです。

このボールを動かすことに長けていたのが、元ニューヨークヤンキースのマリアノ・リベラです。

マリアノ・リベラ は、 最高峰 のMLBに居ながら、たった2種類の球種で（ストレートとカットボール）でMLB歴代最高の652セーブを達成しました。

そして、投球の8割がカットボール（手元で鋭く曲がる）なので、バッターからすると分かっていても打てないボールであったとも言われています。

それほど、バッターの手元で動くボールって打ちにくいんでしょうね。

だからこそ、最近はツーシームと言って綺麗な回転をしない（沈んだりシュートしたりして動くストレート）ストレートが流行りだしたんですね。



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