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禁断の話題~指導方法~
ほぼ野球専門店アラキスポーツの荒木康です。
禁断の話題なので、どうしようかと迷いましたが、皆さんの考えるキッカケになってほしいので取り上げてみました。今日は少し長いです 笑
先日も、高校野球のある名門校監督と部長が、部員への暴言・暴行によりその職を解任されました。
詳しい内容は分りませんが、告発した野球部員はレギュラー選手ではないかと推測されます。
まず、本質に触れる前に、このことを考えてみたいと思います。
このような暴言・暴行による指導問題では、必ずといっていいほどレギュラーやベンチ入り以外の選手からの告発が目立ちます。
つまり、自分にとって有利な状況でない方が今の状況に我慢できなくなり告発する。といった方程式が成り立っているようにもみえます。
そういった告発が、チーム全体の総意ならまだしも、チームを一発で破壊してしまうような言動は、仲間の夢をも砕く可能性があるので、指導者の暴言・暴行問題の前に言っておきたかったのです。
僕は、勿論、指導者や先輩からの暴言・暴行を推奨している訳ではありません。
海外では、ありえないとされる上下関係や厳しい指導などが良くないとされる意見もありますが、元々日本人が持つ特徴の延長線上に、このようなカタチがあるのではないかと考えます。
その日本人が持つ特徴とは、どのようなものがあるのでしょうか。こんな感じなのかと一部を列記してみます。
・礼儀正しい
・挨拶を大切にする
・集団行動と秩序にこだわりがある
・綺麗好き
・時間や約束を守る
・仕事に熱心
・自己主張や自己表現が下手
・貯蓄する精神が旺盛
・誠実な言動
最後に挙げた誠実な言動に問題があるからこそ、指導者による問題が発生するのだろ!と突っ込まれそうなところですが、これがだいたい日本人の特徴ではないのでしょうか。
これら日本人の特徴がある故に、世界でも有数の安心安全な日本があるかと思います。
回りくどくなりましたが、何故こんなことを言うのかと言いますと、僕は野球というスポーツを使ってこれらのことを養っているのだと考えるからです。
社会に出てから(日本国内で働く人をメインで話してみます)は、挨拶が出来ない、礼儀正しくない、我慢ができない、自分には向いてない仕事だから辞める、敬語が使えない(上下関係が分らない)といった問題が頻発しています。
これまで日本人が築いてきた、日本本来の良さがどんどん無くなってきているのかなと感じますし。
日本は良い方向に進んでいるのかとさえ疑問に思います。
世の中の人は、どのように感じているのでしょうか?
↓
コンプライアンスの推奨、インターネットやスマートフォンの普及、生きるのにどんどん便利になるし、個人の思想を思い切り伝達できる世の中(このブログもそうですが)。
表向きは生きやすい世の中になっていますが、僕は一抹の不安を抱えています。
だからとって、指導者や先輩からの理不尽な暴言・暴行が良い訳ではありません。
しかし、ときには回り道や疑問を持つような指導や練習も全く入らないとも思いません。
だって、世の中って理不尽ばかりじゃないですか?
世の中って甘くないですよね?
いずれ、誰しもそんな綺麗ごとだけでは済まされない世の中に放り込まれます。
そのための準備として、野球を使って辛い体験や厳しい体験を乗り越える練習をしているんだと思います。
強豪チームや名門校に所属していなくても、周りの友達が涼しい部屋の中で遊んでいるのを横目に、自分は炎天下の中野球をしている。
周りの友達が、全く叱られるようなシチュエーションに無い中で育っているのに、自分は厳しい口調で叱られる。
今は、理不尽に感じると思いますし(父母も含め)、やってられないと感じることも多々あると思います。
でも、その経験が将来大きな財産になっています。
辛い経験や厳しい経験は一つの財産になります。
そういう経験をしていない方に言っても、自身が経験していないのだからなかなか伝わらないかもしれませんが、筋肉と同じと考えてください。
筋肉は筋肉をいじめないと(傷をつけないと)成長(大きく)なりません。
だからと言って、選手や後輩に手を出すことが良いとは思いませんが。
指導者も、どういう方法が一番選手を成長させることが出来るのだろうと一生懸命考えることが大切ですよね。
選手の性格も千差万別ですので、全部同じ指導方法では本当の意味で選手を成長させてあげられないのかも。
人を育てるって永遠の課題ですよね。
さあ野球やろうぜ!
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