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彼方を立てれば此方が立たず~金属バットと木製バット~
ほぼ野球専門店アラキスポーツの荒木康です。
毎年この時期は、侍ジャパンU18高校代表の国際試合に伴い、金属バットと木製バットの問題が取り上げられます。
日本が、WBSC U-18ベースボールワールドカップに出場するようになってから、未だに優勝経験がありません。
日本人の我々から見ると、甲子園で活躍した選手が多数輩出されているのに、意外な結果だと思う方も多くいるかと思います。
僕もこの事実にはびっくりしましたが、日本は甲子園(選手権大会)のすぐ後だということで、疲労の蓄積も勿論考えられますが、バットの問題も大きいかと思います。
上記の写真で見ても分るとおり、木製バットに比べて金属バットのスイートスポットはかなり広くなります。
つまり、芯が広い状態です。
日本では、硬式軟式に関わらず芯が広い金属バットで野球をしてきます。
そして、近年問題になりつつある高反発の金属バットに出現により、打撃技術よりもパワー(筋肉や体格重視)重視のバッティングに流れている傾向があります。
今夏の甲子園でも、手首を返さないように(こねるとは違います)打った打球が、バックスクリーンまで運ぶホームランのシーンがありました。
ありえない!
そう僕が思ったのと同時に、うちの社長もこのバッティングを見て
「清原ならバックスクリーンを超えてるぞ!」
と驚嘆の声を上げていました。
それほどまでに、現在の金属バット(高反発)は飛び過ぎます。
広いスイートスポットかつ高反発の金属バットの存在は、単純にバッティング技術を向上させることは無いでしょう。
とにかく、強く振ったもん勝ちのような野球スタイルになりつつある高校野球までのアマチュア野球では、日本野球本来の細やかな野球を破壊しているようにも感じます。
幼い頃から金属バットに慣れ親しんできた子供たちが、いきなり国際大会から木製バットですと言われても全員がうまく対応できないと思いまし。
しかし、経済面を考慮し誕生した金属バットから再び木製バットに戻すとなると、これまた野球人口の衰退に関わるかもしれません。
彼方を立てれば此方が立たず
誰かこの問題で良いアイデアはありませんかね 笑
さあ野球やろうぜ!
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