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マウンドの傾斜 アジャスト能力が必要
ほぼ野球専門店アラキスポーツの荒木康です。
野球のマウンドは小高い山のようになっています。
つまり、マウンドには勾配があります。
詳しくは、野球規則の「野球競技場区画線(3)」投手のマウンドの区画線で記されています。
投手板の前縁(ホームベース側)の6インチ前方から傾斜が始まるとあり、その位置から6フィート前方までの勾配を6インチとするそうです。
マウンドの傾斜角度(〇度)を示す文献を発見できませんが、マウンドの高さは以下のようです。
マウンド
詳しくはこちらをクリック
マウンドの高さは10インチ(25,4cm)なんですね。
そしてなにより驚いたのが、野球規則にはマウンドの勾配について
「各球場とも同一でなければならない」
と表記していることです。
でも、ルールだから統一することに不思議ではありませんが、実際は各球場不揃いでしょうね 笑
マウンド使用後に毎回毎回勾配の確認をしている訳ではないので、きっと不揃いになっても仕方ないのかなあと・・・
それでも、プロ野球が使う球場ではきちんとしたメンテナンスが行われているかと思いますが、アマチュアが使用する球場ではそこまで厳密に調整するのが困難でしょう。
また、プロ野球のマウンドでも、あの球場は勾配がきつかったりゆるかったりとそれぞれの特徴を耳にします。
そんな状況下でマウンドに立ち、アジャストしていくピッチャーを僕は尊敬しますし、素晴らしい適応能力だと感じます。
こんな僕でも、何度もピッチャー経験があります。
ピッチャーをやって一番感じたのは、マウンドにアジャスト出来なかったという記憶です。
特に勾配がキツイマウンドが苦手でした。
感覚的には、踏み台昇降運動の台の上から投げ下ろす感じでした。
ですので、体は突っ込んでしまいそれを調整するためにリリースポイントを遅らせることによって、ボールが高めにばかり浮いてしまいました。
ピッチャーが踏み出す足の位置に出来る穴が深いのも苦手でした。
平坦で投げるときは良いんだけど、マウンドの勾配が凄く苦手で結局それを克服できずにピッチャーは諦める結果となりました 笑
この経験をしたことで、ピッチャーはまずマウンドにアジャストしなければいけないと強く思うようになり、マウンドでのピッチング練習中に自分が投げやすくするべく調整することの大切さが分りました。
あと、マウンドで投げる難しさを語る中で外せないのが、メジャーリーグで使われるマウンド(アメリカ全般の球場も該当するかと思いますが)です。
日本のマウンドとは大きく異なり、粘土質の土で形成されているのでとても固く踏み出す足の位置に穴を空けて調整することもままならないと伺います。
日本からメジャーリーグに移籍したピッチャーは、まずこのマウンドにアジャストすることが求められるそうです。
マウンドだけでなく、滑るボール(日本の試合球に比べ)にもアジャストしなければいけませんけど・・・
試合でフォアボールを連発するピッチャーを拝見すると、マウンドに適応できていないのかなと心配をしてしまいます。
それですので、少年野球の指導者さんたちには、まずは自分の投げやすいマウンドにすることを伝えてあげると良いのかなと感じます。
もしかすると、ストライクが入らない原因はマウンドにアジャスト出来てないだけかもしれませんよ 笑
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