ブログ
Blog
ビデオ判定~野球を全て規則どおりに行ったら~
ほぼ野球専門店アラキスポーツの荒木康です。
他のスポーツでは、ビデオ判定による審判員の誤審が世間を賑わせています。
かくいう、野球界にも続々とビデオ判定が導入されてきました。
真剣勝負なのだから、間違いを正すことは悪いことではない、というご意見はもっともだと思います。
しかし、野球というスポーツを全て厳格に判定したとするとどんなことが起きるのでしょうか。
【僕なりにプロ野球をシミュレーションしてみたいと思います】
まず、前提として野球規則に掲載されているルールを正確に判断してくれる審判ロボット又はスタットキャストにより判定することとします。
スタットキャスト
詳しくはこちらをクリック
試合開始とともに、選手たちのユニフォームやグローブバットなどが適切なものが使われているのかチェックします。
違反バットを判定するためにX線が用いられ、コルク入りのバットが使用できなくなります。というかバッターボックスにそのバットを持ち込んだ瞬間にアウトになります 笑
そして、ピッチャーはグローブにヤスリなどを仕込むことが困難になり、正規の投球しかできなくなるでしょう 笑
ピッチャーが投げるときには、ほんの些細な動きがボークを招く恐れもあります。
投手版に少しでも触れていない場合は、まるでセンサーでもあるかのように厳密なボークをとられるでしょう 笑
もちろん投手の身体やユニフォームに、ワセリンなど塗っていたら一発でバレてしまいます 笑
少し余談ですが、ここまで精密な判定が出来るシステムだと、個人が契約しているメーカーの道具を使用していないとすぐにばれそうですね。今でもTVを通してバレバレですので、そう簡単には契約違反はできないでしょうね 笑 ←意味が分からなくても大丈夫な話です 笑
スポーツ屋の視線は、誰が何のメーカーを使っているのかを必ず見ています!
話が逸れましたが、それにしても全然野球が進まない気がする 笑
そろそろ、ピッチャーが投球をしたいと思います。
おっとその前に、その公式試合球は本当に大丈夫?
今でも厳格に検査されたものが試合で使われているそうですが、今よりも何倍も厳しい基準になりますので、飛ぶボールや飛ばないボールなどを使い分けることはできないでしょう 笑
そろそろバッターがバットを振る場面にいきたいと思います 笑
バッターボックスから片方の足が全てはみ出して打った場合はアウトになりますので、これも厳格に判定されてしまいます。
バッターが内野ゴロを打ち、1塁に送球された場合は完璧にアウトとセーフが判定されるでしょう。
また、4-6-3のダブルプレイなどのときにも、ショートへの送球に対してしっかりと捕球しながら2塁ベースを触塁しなければなりませんので、今までのように簡単にダブルプレイが成立しなくなるでしょう 笑
外野に飛んだ飛球をダイレクトキャッチしているのか、ワンバウンドキャッチしているのかも寸分の狂いなく判定されることになります。
そしてなにより一番恐ろしいのは、ストライクボールの判定を厳密にされたら、野球そのものが一気に変わってしまいます。
俗にストライクゾーンは、学童野球より高校野球の方が狭いと言われています。
?
ストライクゾーンの定義に違いはないけど?
ストライクゾーンは暗黙のルールのようなものがあり、年齢が上がるほど正規のルールに基づくような雰囲気が今の野球界にはあります。
だから、プロ野球に入ったピッチャーが先ず戸惑うのは、ストライクゾーンの狭さらしいです 笑
まだまだ書き足りないくらいですが、野球規則どおりに機械が判定すると
野球が味気ないものになってしまいます!
というか野球本来の面白さを半減させてしまう可能性もあります。
審判員という人間が判定することにより、判定に深みや裁量が加えられ、野球というエンターテイメントが誕生していると僕は考えます。
スポーツ界にどんどんと侵食してくる機械による判定。
皆さんは、このことをどのようにお考えでしょうか?
審判員が判定しているから野球は面白いと思いませんか?
さあ野球やろうぜ!
【ツイッター @arakisports】
@arakisports