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沢村賞のルールを変えた江川卓
ほぼ野球専門店アラキスポーツの荒木康です(2472回)
沢村賞のルールを変えた江川卓
平成の怪物が松坂大輔なら、初代怪物は江川卓。
とにかく江川さんの怪物ぶりを今考えたら、思わず耳を疑ってしまうようなことばかりです。
そんな江川さんでもプロ野球に入って獲得出来なかったタイトルがあります。
沢村賞
そうです。先発完投型投手の最高栄誉と言っても過言ではないこの賞を江川さんは獲得していません。
実はかなり獲得に近かった年がありました。
それは1981年
その年の獲得者は同じチームの西本聖さんでした。
この年西本さんは、34試合登板、14完投、18勝、勝率.600、257.2投球回、126奪三振、防御率2.58
と選考基準7項目の内5項目をクリアしていました。
逆にこの年の江川さんの成績は、31試合登板、20完投、20勝、勝率.769、240.1投球回、221奪三振、防御率2.29
であり選考基準7項目全てをクリアしていました。
こんなことが合って良いのか!選考委員会はどんな選考をしているんだ!と言いたくなりますが、実はその当時の選考委員は、読売新聞社が選考を東京運動記者クラブ部長会に委嘱していました。
この偏った選考の裏には、「江川、沢村賞の人格に値しない」との報道もあったとかなかったとか・・・
このような経緯もあり、翌1982年からはプロ野球OBの選考委員会が決定する流れとなりました。
なんと不憫というかツイテないというか…
その後、江川さんは沢村賞を受賞することなくプロ野球界を去りました。
高校時代から怪物と言われ日本中を騒がした江川さんでも手に入れることができなかった沢村賞、やはりこれを手に入れることは先発完投型投手の最高栄誉なのでしょうね。
さあ野球やろうぜ!( 写真 )
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