ほぼ野球専門店アラキスポーツの荒木康です



育成ドラフトの弊害

2005年度から育成選手制度が導入され、それと同時に育成ドラフトが開始されました。

これにより、各球団は2軍での育成選手の育成のほか、3軍制を敷き育成選手を育成するようになってきました。

この育成制度によって、これまでプロ野球選手になれなかった選手への門徒が開かれたわけです。

しかし、これによる弊害も出ています。

それは、アマチュア野球界のレベル低下です。

これまで育成選手制度がなかったので、それに該当する選手はアマチュア野球（大学野球、社会人野球）に進んでいました。

言い換えると、プロ野球入りまであと一歩というレベルの選手がアマチュア野球界に残るので、アマチュア野球界もレベルが上がっていきます。

今、この構造が崩れつつあります。

育成選手は言うなれば、青田買いと言っても過言ではありません。

資金力豊富な球団が多くの育成選手を抱え戦力に仕上げていく一方、アマチュア野球界でのレベルは低下していくわけです。

このような問題を抱え、果たして育成ドラフトはこれまでどおり人数制限なく指名できる状態を続けるのでしょうか。

『資金力や人気のある球団が強くなる』

という図式を壊すために作られたドラフト制度ですが、また同じ道を辿っているのかもしれません。

メジャーリーグのように、各球団が優勝できるようなチーム力を上げていける仕組みを構築するのもプロ野球の課題の一つかもしれませんね。



さあ野球やろうぜ！


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