ほぼ野球専門店アラキスポーツの荒木康です



自分のことは見えない

先日、北海道日本ハムファイターズの斎藤佑樹投手が引退を発表しました。

プロ野球生活１１年というキャリアでの引退となりました。

それでも、本人の中では葛藤だらけのプロ野球生活だったと推測します。

高校大学と華々しい成績を挙げてきた齋藤投手ですが、プロ野球では思うような活躍が挙げることが出来ませんでした。

ケガの影響もありましたが、本人曰くリズムが崩れたのも大きな要因だったと言っています。

そのリズムが崩れるとはどういうことでしょうか。

例えば、投球フォームを少し変えただけで、その先の球質などにも大きな影響が出てきます。

投球フォームを変えることについても、本人が意図的に変えるのか、はたまたいつの間にか変わってしまうのかでも違うと思いますが…

齋藤投手の場合は、後者の理由だったみたいです。

齋藤投手は、高校３年生の夏に甲子園で全国制覇をした後に行ったアメリカ遠征で、フォークボールを多投したそうです。

なぜなら、アメリカの固いマウンドでは、このフォークボールがおもしろいように決まったみたいなので。

これまでのピッチングスタイルは、ストレートとスライダーを軸にして結果を出してきたのに、フォークボールを多投することで微妙に投球フォームが変化していき、それまで投げられていた素晴らしいボールが投げられなくなったそうです。


本人も知らない間に変化する投球フォーム


このことが、知らない間に自分のリズムを崩していき、これまで出来ていたパフォーマンスを出来なくさせたそうです。

僕は、この話を知り本当に自分のことは自分で見えないんだなと感じています。

だからこそ、周りからアドバイスをくれるようなコーチが存在しているんですね。



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アイキャッチ画像　KOIKE YOSHIHIRO