ほぼ野球専門店アラキスポーツの荒木康です



勝つだけがピッチャーの評価ではない

昨今、ピッチャーの評価に対していろんな指標が出てきました。

QS（クオリティ・スタート）

K/BB（奪三振÷与四球）

WHIP（Walks plus Hits per Inning Pitched、「投球回あたり与四球・被安打数合計」）

これらは、ピッチャーの勝利に対して評価するのではなく、ピッチャーとして単純にその試合でどんなピッチングをしたのかを評価するものです。

勝利とは、相手チームより1点でも多く試合が完了したときのものです。

ですので、防御率2.00だったとしても援護率が1.50だと勝利に結びつく確率が減ってしまいます。

自分が試合で投げていて2点で抑えるのに、いつも1.5点しか点を取ってくれないとなるとなかなか勝利には結びつかないですもんね。

昨シーズンの田中将大投手（楽天）がそのいい例でした。



防御率3.01ながら援護率が2.31のため勝利数はわずかに4勝でした。

そして、23試合登板の内、6回3自責点以内で抑えたクオリティスタート（QS）は17度あったのですから、まさに打線の援護を受けることがなく勝利数に結びつかなかったことが分かります。

ある意味ピッチャーの勝利数とは運が付きまといます。

防御率5.00でも10勝を挙げることもできるのが野球です。

純粋にピッチャーとしての評価を考えるのなら、勝利というのはあまりあてにしてはいけないのかもしれませんね。



さあ野球やろうぜ！


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