ほぼ野球専門店アラキスポーツの荒木康です



円陣を組まない訳

今夏の甲子園は、智弁和歌山が制することで幕を閉じました。

中谷監督は、就任３年目での全国制覇ですからその手腕にも注目が集まっています。

その中谷監督の方針の中で目についたことがありますので、今日はそこに触れていきたいと思います。

中谷監督は、試合中選手たちに円陣を組ませることをさせていませんでした。

高校野球などでは、守備から帰ってきて攻撃に移る前にベンチ前で円陣を組むのが一般的です。

そもそも、円陣を組むメリットは何なのかを考えてみました。

意思統一のため

情報伝達のため（指示）

気合を入れるため

こんなところでしょうか。

そして、中谷監督はこれらのメリットよりも、攻撃に関する準備に時間を割くことを選択しました。

守備からベンチに戻ってきた選手には、今から始まる攻撃に対して速やかに準備できるよう円陣を組むのを辞めたそうです。

実際、円陣を組む際にもその回の先頭バッターやネクストバッターは円陣に参加せずに攻撃の準備に入るのが多いかと思いますが、その他の選手は円陣に参加してからベンチに戻ります。

中谷監督は、自身のプロ野球選手の経験を活かして、守備から帰ってきたらそれぞれが攻撃に対しての準備に時間を当てた方が良いと考えたのだと思います。

円陣を組まないことは、高校野球界にとって非常識なことかもしれませんが、もしかすると新しい高校野球スタイルの幕開けなのかもしれませんね。





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